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靴の情報・日々の様子

制作実例!関節リウマチの方の靴

関節リウマチ靴

こんにちは、株式会社マルエ、代表の富澤文雄です。

今回は、関節リウマチを長く患って入らっしゃる方からのオーダーです。

関節リウマチは、症状が進むにつれ 関節部の変形がおこります。

そして、外反母趾やハンマートゥ等、様々な足のトラブルが伴います。

痛む足に、靴での苦痛をいかに軽減するかが、今回の命題です。

今回のご要望

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関節リウマチを患って15年。

足の指の変形が進み、重なり合っているため、既製品の靴では、
爪先部分の厚みが全く足が入りません。

日常的に履く靴なので、底がすり減りにくく、軽量な靴底が付いてて欲しいというご要望。

色は、フォーマルでも履くことになるので、「黒」の革でのオーダーです。

カウンセリングしてわかったこと

フットプリント

1: 2指、3指付け根の足底部分にタコ

関節リウマチを患っている方は、2指、3指付け根の足底部分にタコがあり、

その部分が痛いといわれます。

今回の場合も、お客様の足に同様の症状が見られました。

2: 外反母趾の併発

フットプリントを見ると、足の変形が進んでおり、外反母趾部分が張り出していました。

そのため、足幅が広くなっていました。

3: 扁平足

土踏まずが、潰れている状態です。。

そのため、足が地面からの衝撃を吸収しれず、歩くと、足裏、足側面、足上部、全ての部分に痛みがでているようです。

4: 足関節の過回内状態

足関節にも、異常があり、過回内状態でした。(足首が傾きすぎている状態でした。

靴と足があたるだけでも 痛みを感じてしまうため、既製品の靴では、全く履けない状態です。

解消案と靴のポイント

できるだけ痛みを感じないように、工夫が必要した。

1:  靴型つま先部を計測値以上に!

指の重なりで、爪先部分は、高くなっているため、靴と足が擦れないように
靴型は、つま先部を計測値以上に補正。

2:アッパー甲部分に、ストレッチ素材を使用、

ストレッチ素材

ストレッチ素材を使うことで、無理なく足と靴を密着させます。

3:太めのベルトで脱げないように、

柔らかく、大きめの靴になるので、脱げないようにするためのベルトを太めにすることで
締め付け感がなくなります。
デザインのアクセントにも一役かっています。

脱げてしまわないように、足に力が入ってしまうと、思わぬトラブルに見舞われます。
太めのベルトは、効果的に足と靴を留めることができます。

4:踵 裏材

スニーカーにあるような厚めのパットで、踵部分を保護。
裏材は、スポンジを挟んで、豚革で仕上げ、ふわふわの履き心地に!

5:インソール

オリジナルインソール

柔らかめの素材で、タコがある部分は、直接当たらないようにインソールを削る。

踵骨をしっかり支えれるよう形状で、歩行を補助。

中足骨部は少し低めに設定し、足裏全体を密着。

6:底

ビブラムソール

本底もビブラムソールを使い、耐久性アップと軽量化。

履いてみて

指上部の圧迫がなくなりました。ふわふわの履き心地で、あまり痛まないように思います。

足関節も固定化し底背屈も不自由なので、脱ぎ履き時も、ストレッチ素材は

楽に足入れできました。

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